松江市場からホテルに戻り一休みした後、前回行かなかった故宮博物院(⇒公式サイト)に行くことにしました。

Uberで故宮を往復

ランディスからは公共の交通機関を使うよりも、車利用の方が時間が節約できるため、時間を優先して、Uberを利用することにしました。
Uberの記事でも書いたのですが(⇒台北松山空港からUber利用でホテルへ/Uber利用の際の料金目安)、行きと帰りでルートが異なり、金額が違いました。
Uberの場合、最短ルートのはずなので、時間帯や混み具合などで、違いがあるのかなと考えています。

(Uber往復料金)
ランディス台北⇒故宮博物院/NT$302(約1200円)
故宮博物院⇒ランディス台北/NT$183(約730円)
時間は往復とも15分程度でした。


開館時刻は8時30分ですが、15分ほど前に到着しました。
故宮の入り口に近いのはこちらではないということが後にわかるのですが、Uberの場合自分で指定する必要があるため、よくわからず場所をこちらに設定していました。

タクシーやUberで行かれる方は、門から歩きたい方は別として、特に暑い季節などは、故宮の地下の入り口を指定されるほうがいいです(おそらく、タクシーなら、何も言わなくてもそちらにつけるのではないかと思います)

見づらいですが、私が到着したのが、下の現在位置の赤丸部分で、より故宮に近いのが上の矢印の赤丸部分です。
バスで行かれる場合も、バスによって到着する場所が違います。

こちら、故宮のパンフレットです。第一展覧エリアの地下までいくバスと入り口までのバスがあります。


立派な門です。


朝でもすでに非常に暑いのですが、入り口がずいぶん遠くに感じるのは気のせいでしょうか。


やっと近づいてきました。


上から見下ろしてみました。


故宮のチケット

故宮の参観時間は8時30分ですが、チケット売り場は10分前に開場しました。

チケット代金は通常ですと大人350台湾ドルですが、KKday(台湾に本社のあるオプションツアー会社)では、特典付きの様々な割引チケットが販売されています。
そのことに、行きのUberの中で気がついて、車の中で決済し、電子バウチャーを発行しました。

しかし、本当は、故宮の近くにある順益台湾原住民博物館とセットの割引チケット(380台湾ドル)を購入するつもりだったところ、誤って、故宮と嘉義・故宮南院がセットになった外国人限定チケット(350台湾ドル)の方を購入してしまいました。
故宮南院は遠いので、この旅行では行けないのですが、まあ、通常チケットと同じ価格ですので、損はしていません。

チケットは故宮のチケット売り場で、スマホ画面の電子バウチャーを提示して、通常のチケットに変えていただきました。

故宮関連のKKdayのチケットで魅力に感じたものとしては、101から故宮への直通バス(片道100元)です。午前中は11時からなのですが、101近辺に宿泊されている場合や、101から移動される場合など、一人旅であれば公共交通機関よりも早いし、タクシーよりもリーズナブルなので便利だと思います。3人以上の場合は、タクシー利用でもあまり料金は変わらないのでタクシーのほうが便利です。


チケットを購入してから、一般の列に少し並んで開館と同時に入場しました。

いつも混んでいると聞いていたのですが、そうでもないなと思いきや、団体の場合は、地下の入場口から入場しているらしく、入場すると階段を駆け上がってくる人の波がありました。

こちらが地下の団体さんの入り口です。


故宮博物院の見どころ

さて、故宮博物院といえば、旅行ガイドなどに”世界三大ミュージアムの一つ”などと書かれていますが、あとの2つはどこなのかというと、いろいろな説があるようです。

よく言われているのは、大英博物館や、ルーブル美術館、スミソニアン博物館やエルミタージュ美術館などです。
たとえば大英博物館の見どころといえば、ロゼッタストーンや、ラムセス2世像などいろいろありますよね。そして、ルーブル美術館といえば、誰もが知っているのがモナリザでしょうか。そして、エルミタージュ美術館は宮殿の中にこれでもかっていうロマノフ朝の財宝やルネッサンスの絵画、そしてスミソニアン博物館も盛りだくさんです。


一方、三大ミュージアムの一つであるという、台北の故宮博物院の代表作といえば・・・・・

白菜と肉!

・・・いや・・・すごいですよ、すごいですけれども、・・・え?・・・それ・・?っていうのないですか?

だって、角煮ですよ?
しかも評価されているポイントは”石が角煮みたいですごい!”ってところですよ(違うかもしれません)。


まあ、こう、文化的素養のない私は、え?と思ってしまうのですが、基本的に、こちらへ訪れる観光客の多くの方が、白菜と肉型石が目当てだそうなので、開館と同時に、このお宝の展示されている三階の展示室に向かって人の流れができています。なんなら駆け上がってます。

私もその人の波についていき、白菜に巡り合うことができました。

以前は撮影禁止だったらしいのですが、現在はフラッシュでなければいいらしいので、もう、大勢がスマホで白菜を激写しています。


そして、肉形石は私が訪れたときは残念ながら貸出中でした。みなさんとても残念がっていました。肩を落としてため息をつかれている方もいらっしゃいました。

たしかに、異国から台北まで来て、代表作を見ることができなかったのは残念ですが、でも、肉に似ている石ですよ?(しつこくてすみません)っていうのはちょっと感じました。


それはそれとしまして、さすが三大ミュージアムの一つ、他にもいろいろ見ごたえのあるお宝はあります。

私は香道具に見入ってしまいました。香りを楽しむ文化と、香席用の香具一式がとても美しかったです。


故宮動物園

また、私が訪れたときは、”故宮動物園”という主に小学生対象の企画展を開催していました。

こちらは名画や芸術を”動物”という切り口で紹介しているものです。

これがなかなか楽しく、よく考えられていて、動物好きなお子さんはもちろん、子どもが故宮に親しむのにとてもよい企画でした。

直接は関係ないのですが、私はこの絵を見ているときに、「次男も小さいときこんな絵をじっくりのびのび描いていて、あの頃は”この子は絵を描くのが好きなんだな〜才能を伸ばせるといいな”と考えていたのに、今は塾のスケジュールに彼を無理やり押し込もうとしていて・・・ごめんね・・次男・・・」という感情があふれてきました。この魚を描いた巨匠(すみませんどなたかはわかりません)も、異国から来た母が自分の絵を子供の描いた絵とだぶらせて(失礼千万ですね)子育ての反省をしているとは思わなかったことでしょう・・・。


故宮博物院の子ども学習センター

地下に、こども学習センターがあります。対象は5歳〜12歳の児童と親子だそうです。
きちんとしているなと思ったのは、入場に際して必ず手をアルコール消毒しなくてはいけないことです(強制的に振りかけられる)。

宝物のレプリカを触って親しんだり、クイズ形式で学ぶこともできるので、(親に連れてこられたから仕方なく来ただけで早くホテルに帰りたいと思っているような)低学年のお子さんでも楽しめると思います。

シアターもあります。



お土産コーナーもたいへん充実しており、それこそ、白菜と角煮グッズに関してはおそらく世界で一番充実しているのではないでしょうか。


2時間ほどじっくり見学し満足したので、またUberを利用して帰ることにしました。タクシーは第一展覧エリアの地下一階の案内所で呼んでもらうことができます。
私は無意識のうちに、その場所を起点に指定していたにも関わらず、思考力が低下していたため、行きと同じ地点に戻ってしまったんですよね。

行きは太陽の照りつける中央の道しか視界にはいらなかったのですが、帰りは右側に歩きやすい木陰の道(バリアフリー)があることを発見して嬉しく感じ、このことをブログに書こう♪なんて思ったりして・・・。

行きと同じ地点でぼんやりすること数分。
私の目の前を指定したUber車が通りすぎるのを見て過ちにはっと気がつき、中国語ができれば運転手さんに連絡をとればいいのですが、できないために、この道を故宮まで全力で走って戻りました・・・。
奇跡的にほとんどおまたせすることなく、Uber車に乗り込むことができたのですが、息切れ・動悸・めまいがひどく、運転手さんも、「この日本人、故宮で一体何してきたのかな」と思われたのではないかと思います。