国立台湾博物館からUberで、「松山文創園区」に行くことにしました。
(所要時間15分程度163TWD 約600円)

台湾では10年前くらいから都市再生の動きが活発化しているそうです。
URS(Urban Regeneration Station 都市再生前進基地 http://www.urstaipei.net/en/)と呼ばれる対象プロジェクトのほとんどが、歴史的建造物を活用しているとのことで、迪化街も龍山寺近くで立ち寄った剥皮寮歴史街区も、とてもいい雰囲気にリノベーションが進んでいました。
台北市で特に大規模なものとしては日本統治時代の酒工場跡地をリノベした「華山1914」とタバコ工場をリノベした「松山文創地区」があります。


両方行きたかったのですが、時間が足りなかったので、今回は松山文創園区の方に行ってみることにしました、
「華山1914」の方が博物館からは近いのですが、今回の旅行では、101方面を訪れていなかったので最後に行ってみたかったというのもあります。

東京でいうと、台北駅が東京駅、私の宿泊していた近辺が下町の浅草橋あたりで、忠孝復興駅近辺が銀座、仁愛路周辺の高級マンションや101、グランドハイアット、Wホテルのある辺りは、赤坂あたりという感じでしょうか(適当)。車で走っていても街の雰囲気が違います。


そして、こちら「松山文創園区」です。

うっわ・・・もうすっごく素敵!!!
え〜〜やだもう、どうしよう。
すみません・・・すごく好き・・・です!

なんでしょうか、こう、昭和の時代に女子だった私の心をもう鷲掴みのこの雰囲気!

ああもう超リスペクト。
こういうの作りたかった!!!
生きている間にこういう仕事がしたかった〜〜〜!!!。
(※えーと今も昔も全然関係ない仕事してますし、母の入院中に医師や看護師さんのお仕事っぷりをみた時もそう感じましたが・・・)

昔、就職活動の際、某新日鉄の先輩に、
「仕事のやりがいってどんなところですか」みたいな若すぎる質問をしたときに、
「お前さ、周り見てみて、全部鉄。俺たちの鉄がこの街作ってんの!」とバシッと言われて、え、何、素敵〜好きになっちゃうかも(←バカ)と思ったことを思い出しますが、今、「ここ私がデザインしました」とか言われたら、もう「愛してます!」って感じですよ。


クリエイティブ基地として、かつてのタバコ工場の倉庫群はパフォーマンス空間に、工場はお店やデザイン館、工房などになっています。

昔(今から20年前)、私の中だけでクリエイティブ基地として位置づけていた”青山スパイラルマーケット”に感じていたような”ときめき”(死語)を感じました。

台湾のデザイナーさんによるメイドイン台湾グッズのお店です。

廊下も味があります。広いです。

こちらにも印花楽の商品が置かれていました。


内部は広く、ギャラリーの一つで、台北の公共住宅展が開催されていました。


ビオトープもありました。


そして、こちら!昔の託児所を利用した書店、どうですか?たまりませんよね!!

この雰囲気!雨に濡れて緑が青々としているところがまたいいですよね〜。

中はこんな雰囲気です。きゃーーーー。

1日浸れる!!

なんだろう、涙出そう。私を待ってててくれたんだ・・みたいな(←頭おかしい)


カフェもあります。この看板の黄色とブーゲンビリアの花の計算しつくされた色の対比!


まあ、こう、デザイナーさんの狙いが、私の心臓ど真ん中を射抜いていった感がありましたが、天気の悪い平日だからあまり人がいなかったのかもしれないのですが、観光客含め人の入りとしては、あともう一歩という感じもありました。


タバコ工場の建物の横にこちら、「誠品書店」(eslite Bookstore)のビルがあります。低層階にデパートのような「誠品生活」、高層階にはエスリテホテル(誠品行旅)(ESLITE HOTEL)が入っているこちらのビルは日本人建築家の伊東豊雄さんの設計です。


迪化街にもあった、大春煉皂のお店です。他にもメイドイン台湾グッズのお店やセンスのいいおみやげコーナーなど、オシャレ度(も価格も)高めでした。

「誠品書店」はTIME誌などで”アジアで最も優れた書店”に選ばれるなど世界的にも評価が高いですよね。蔦屋も代官山店を作る際に参考にしたそうです。
書店部門はずっと赤字らしいのですが、ライフスタイルの提案という方向に展開して成功してるそうです。
ちなみに、”ESLITE”とは古いフランス語で”エリート”という意味で、誠品書店グループのターゲットは”感度の高いエリート”だそうです。

私が訪れた時(天気の悪い平日)は、”感度の高いエリート”があまりいなかったのか、お客さんがほぼ見当たらず、店員さんは皆さまスマホに没頭されていて、自由度高めな職場がうらやましかったです。

書店部分はたしかにTSUTAYAに似ている(TSUTAYAが真似してる側ですが)とも思いましたが、書籍の品揃えが、台湾から見ると日本の本も含め、洋書が多くおかれていて、旧青山ブックセンター(経営破綻)っぽいなと感じました。

誠品書店については、最近、三井不動産が日本橋の新しいビルに誘致し、日本初出店となるということが新聞記事になっていました。
メイドイン台湾グッズや、台湾の食関連の店舗も充実するようで、楽しみです。


そして、上層階のエスリテホテル(誠品行旅)(ESLITE HOTEL)

この写真を見たときに、うわ〜泊まりたい!と思ったのですが、予算オーバーでした。
松山文創園区も誠品生活も好きな人は好きな雰囲気ですので、こちらのホテルに宿泊して”浸る”のもいいですね。

まあでも、私は誠品書店グループのターゲット層とはちょっと違いますし、夜市に近かったりする立地のほうが便利かな〜。
迷う〜(迷うべき次回の予定はないです)。