2日目も迪化街に行き、お参りもできて満足しましたので、ホテルに荷物を取りに戻りました。

この日も雨です。こんな雨の日は街歩きよりも博物館などでゆっくりしたいです。
台北といえば世界三大博物館の一つであるところの”故宮”ですよね。

でも以前行ったこともあり、さらに白菜は東京の国立博物館の故宮の至宝展でも見たことがあるし・・・と思いまして、行ったことのない国立台湾博物館に行くことにしました。


Uberで調べて見たところ、10分130TWDほどで到着するということでした。
ここで、何を気迷ったのか「タクシーで行ったらどうなのか」を比較してみたいと思ってしまったんですよね。
ホテルならやはりホテル前につけているタクシーに乗ったほうが早いですし・・・。

そこで、ホテルの方に「国立台湾博物館」に行ってほしいと運転手さんに伝えていただき、乗ったときにも一応紙に書いたものもお見せしました。漢字で意思疎通ができるのはやはりとても便利ですね。


「ジャパニーズ?」
など、運転手さんは英語も話せるようで、お互い片言の英語で世間話をしたりして快適です。

しばらく台湾の街を走り、10分ほどで到着したのですが・・・ついた場所は・・・なんだか工事中のような・・・しかも門がしまっているような・・・・。

門の前に看板のようなものがかかって、中国語で何か書いてあります。
もしかして臨時休館日か何かでしょうか・・・?
休館日ならここで降りても仕方がないと思い、運転手さんに聞いてみました。

私     「博物館、開いてますか?」
運転手さん 「うーん・・・メイビー・・・閉まってる・・・」
私     「今日休館日ですか?」
運転手さん 「イエス。・・・休館だって・・・3年
私     「3年!?
運転手さん 「・・・どうする?・・・行かないよね?」

・・・3年って。休館日とかっていう話ではない・・・。

私    「・・・じゃあ、あそこに行ってみようかな・・ええと・・・」
と、仕方なくグーグル・マップで次に行きたかった場所を探そうとすると・・・
運転手さん「・・・・・・・もしかして・・・ユーが行きたかったのって、ここ?」
と、おもむろに、ご自身のスマホの画面で国立台湾博物館の写真を示してくれました。
私    「そうそう!」
運転手さん「な〜んだ!ここは国立歴史博物館なんだよ。こっち(国立台湾博物館)はニューだからさ、最近できたばっかりだから地図に載ってないんだよ


・・・・・・・・えっ・・・斬新!
だって、今、まさに見せてくれた!それ!スマホ!グーグルマップ!地図!

・・・うちの息子達も、反射的に超適当なことを言うことがあるんですけど、あれって何なの?
私 「ちょっと!お弁当箱また出してない!」
長男「俺は出したし!たぶん戻った!」
とか・・・。

もっと高度な”言い訳”プリーズですよ。詰めが甘すぎて、”疑わしい”という次元にすら達してない!

でも、そんなことも「そうなんだ〜♪」と思える方が、人生スムーズにいくのかもしれません。

そう思い、「そうか、できたばっかり(1908年開館)で地図に載ってないなら仕方ないよね」と思うことにして、無事国立台湾博物館には到着しましたが、結局30分くらいかかってしまいタクシー代は250TWDでした。

Uberだったら自分で行き先を地図上に設定するため、こんなすれ違いもないので、あらためてUber便利だなと思いました・・・。


気を取り直してこちらが国立台湾博物館です。
(公式サイト:https://jp.ntm.gov.tw/

ギリシャ神殿のような正面玄関なのですが、中も素敵です。

天井のステンドグラスも素敵〜。


児玉源太郎さん!

『坂の上の雲』にも登場されていた日露戦争勝利の名参謀ですが、こんなところでお会いするとは・・・いや、そもそもこちら、もともとは日本植民地時代の「台湾総督府博物館」として開館したそうなんですよね。当初は「児玉総督および後藤民政長官記念博物館」だったそうです。


常設展示を見学したのですが、台湾の自然史の発展に日本人の学者が大いに貢献していることがよくわかり、そんなことが丁寧に紹介されていることをなんだか嬉しく思いました。
去年行った香港の歴史博物館では、日本軍がこんなにひどいことしやがった暗黒時代!みたいな感じでしたし・・・・。


入館料は大人30元(約120円弱)とリーズナブルで、平日だったせいか見学者もほとんどいませんでしたので、ゆっくり見学できます。所々に子供が興味を持てるような工夫もありましたので、小学生くらいのお子さんでしたら、台北旅行での雨の日の観光スポットとしてもいいかもしれません。

通りを挟んで向かいに別館の”土銀展示館”(旧日本勧業銀行台北支店)があり、こちらの展示も充実しているそうなのですが、今回はうっかりしており見学するのを忘れてしまったので次回のお楽しみにしたいです。