昨年台湾の迪化街を訪れた際に、永楽布業商場や周囲の布屋さんをさまよい、結局何も買えませんでした。そして今年も迪化街を訪れたのですが、市場をチラ見したものの、昨年の反省から深追いせずで、また何も買えませんでした。
台湾の花布は鮮やかできれいなのですが、利用する場面を思いつかなかったり、あれこれと迷っているうちに、時間が過ぎてしまうんですよね〜。

私は問屋街とか市場が大好きなのですが、台湾では消化不良のまま終わってしまったので、そういえば、日暮里にも繊維街がある!と気がついて行きたいと思っていました。

私にとっての海外旅行のメリットの一つに、「日本でももっとアクティブに行動しよう!という気分になる」ことも挙げられるのですが、今回たまたま、近くに用があったため、せっかくの機会なので日暮里駅で降りてみることにしました。


東京には、まあるい緑の山手線があるわけですが、乗車人員が多い駅は新宿、池袋、東京、一方で、人員が少ない駅は鶯谷、目白、田端だそうです。たしかに私も後者の三駅は、ここ20年くらい降りた記憶がないです。
そんな中、日暮里は京成線との乗り換え駅でもあり、それなりに乗車人員も多い駅らしいのですが、今まで特に用事もなかったため、昔訪れた時の”ザ・下町”という風景の記憶だけが残っていました。

しかし、今回久々に降り立ってみましたら、いつのまにか前回はあったはずの駄菓子屋横丁もなくなり、タワマンがそびえ立つ近代的な街になっていました。まあそりゃそうですよね。
普段行かない街に行くと、それだけで結構楽しいものですね。


今回は思いつきだったので、駅でいくつか日暮里のパンフレットをピックアップして、駅前のドトールで休憩がてら、見どころについてチェックしてみました。

日暮里は、どちらかというと西口側の谷中霊園方面に、各種お寺や谷中銀座商店街などの見どころが多いようでしたが、今回は2時間ほどしか時間がなかったこともあり、東側の日暮里繊維街だけ訪れてみることにしました。

日暮里繊維街は駅東口から歩いてすぐです。


日暮里繊維街は月曜〜土曜日の朝10時頃から18時まで営業しているお店が多いようです。

訪れたのは土曜日の午前中だったのですが、11時頃にはどのお店も賑わっていました。おどろいたのが、外国人観光客が多くいらっしゃっていたことです。

なんでも、ミャンマーからの外国人観光客に日暮里繊維街は大人気だそうなのですが、ミャンマーの方かどうかはわからなかったのですが、アジア系の観光客の方が大勢いらっしゃっていました。日本人よりも多かったです。

さらっとスマホでチェックしたところ、初心者はとりあえず”トマト”というお店に行けば良いということでしたので”トマト”を目指しました。


こちらは途中にありました、

”トマト”ではなく、”レモン”というお店だったのですが、子供グッズがお安かったです。


こちらがトマトです。何店舗かありました。

店舗の外のワゴンの生地を見ているだけでも楽しいです。店内にも特価ハギレコーナーがあり、大賑わいでした。

トマトは本館に行ったのですが、100円生地コーナーが充実していて、ここだけであっというまに時間が過ぎていきました。一緒に見ていた外国人観光客の方が、スーツケースいっぱいに布を購入していました。


他にも、革製品のお店や輸入生地のお店など、それぞれのお店の取扱商品に特徴があり飽きません。

革紐なども、問屋街ながら一本から購入できるも便利です。


チロリアンテープなどもかわいいものがたくさんありました。


輸入生地のお店ではハギレも雰囲気があって素敵です。額に入れて子供部屋に飾ってもかわいいのでは?と妄想したりもしましたが、そんな部屋が似合うような子供はおりませんでした。


ありとあらゆる金具が揃っているお店もありました。


和布のお店は外国人の方に大人気でした。


ハワイアンプリントを扱っているお店もありました。ああハワイ行きたい・・・。

外国人の方に混ざって物色しているうちにあっという間に時間が経ってしまいます。

ただ、いいなとお思う生地があっても、我が家に溜まっているいつか何か作る予定だったハギレの山のことが頭をよぎり、結局場所を取らないビーズなどをちょこっと購入しただけにとどまりました。


帰りに、こちらも日暮里初心者におすすめという激安衣料品店の”平和堂”に立ち寄ってみました。


普段から、100均の品揃えやGUのセール価格(シャツ390円とか)を熟知している私といたしましては、ちょっとやそっとの安売りへの反応は鈍いわけですが、こちらは本当にお安かったです。


特に二階の下着コーナーはびっくりのお値段でした。

かつて、「本当におしゃれな人は見えないところに気を配る」という言葉に感銘を受けまして、もう常時臨戦態勢、いつでも勝負できるお高いおしゃれな輸入ランジェリーにこだわっていた時期が私にもございました。ラ・ペルラとまではいかないまでも、今では洋服にすら出さない価格の下着を身に着けていました。

あれからかなりの時が経ちまして、なんでしょうね今では完全なる非武装地帯と申しますか・・・気がついたら興奮気味に139円ショーツを手にしておりまして・・・かなり平和に安住しすぎている自分を感じた次第でございます。ヘイワ堂だけに。

かわいいブラ&ショーツのセットでも1,000円以下のものがあり、国内でアジアの市場気分が味わえます。台湾の市場の、肉屋に隣接している下着屋さんよりもリーズナブルでした。


前回訪れた時は、日暮里駄菓子屋横丁が目的だったのですが、跡形もなくなくなっていました。ただ、駅前ビルの中に一軒だけ「大屋商店」さんが残っているということで帰りに立ち寄ってみました。


近代的なビルの中にありながら問屋さんらしさ全開で、なごみます。

なつかしい駄菓子が数多くあって、とても楽しかったです。一般の人でも購入することができますが、問屋さんなので、箱買いが基本です。今回は荷物になりそうだったので見送ったのですが、お祭りの担当とかになったら購入しに来たいなと思います。


ほんの2時間程度の散策でしたが、かなり楽しめました。
外国人観光客の方には谷中商店街での食べ歩きとセットで人気のある観光ルートだそうです。

今年の秋は海外へはどこにも行けなそうなので、東京の街をうろうろしてみようと思っています。