さて、今回お世話になったのはこちらのホテル、湯の川プリンスホテル渚亭です。
西武グループのプリンスホテルとは関係ありません。
こちらのホテルは、温泉露店風呂付き客室が日本最多を誇るホテルらしいのですが、我々の宿泊した部屋はこのホテルの中では最もリーズナブルと申しますか、最低ランクのお部屋です。
1泊朝食付き、大人一人小学生一人 20,196円/1室
前日に宿泊したビジネスホテル、ドーミーイン五稜郭(1泊1室朝食付き8,490円)と比較すると、お部屋自体は部屋もベッドも狭くコンセントの数なども不足していましたが、そもそものホテルのランクの違いと湯の川温泉の景色の良い海沿いという立地と施設と食事が差額を形成していると思われます。
チェックインはソファでドリンクをいただきながら行われるのですが、いわゆる高級ホテルのそれとは微妙に違う流れ作業的な雰囲気が漂っているように感じたのは気のせいでしょうか。でもスタッフの方はみなさん丁寧で親切でした。たとえ最低ランクのお部屋であってもお部屋まで案内してくださいました。
お部屋は、セミダブルベッドのお部屋で、一応子供でなくても2名で使えるそうなのですが、大人がこのお部屋に2名というのは厳しそうです。景色は駐車場ビューですね。反対側の海の見える部屋付き露天風呂のあるお部屋とは根本的に旅の印象が異なってくるかと思います。プラス2万円でそのお部屋が楽しめたのですが、その2万円をケチると節約するとこうなります。
このホテルにした一番の理由は、湯の川温泉で唯一プールがあるホテルだったという点です。街歩きにも食にも特に興味のない次男との旅行なので、彼にも何かお楽しみがあると旅行が楽しくなるかなと。
ということで、チェックイン後、早速ホテルプールに向かいました。プールは2階にあり、女性用のお風呂の更衣室とは繋がっています。男性用には別に更衣室と、プールの中にも小さな着替えスペースがありました。
プールは、こじんまりとしたものですが、幼児用の滑り台や浅いゾーンもあり、子供連れを中心に盛況でした。ホテルプールの高級感やリゾートっぽさはありませんが、子供達はとっても楽しそうで、次男も喜んで泳いでいました。
女性のお風呂へ行く途中の休憩所のガラス張り部分からプールが見えるのですが、おじいさんおばあさんと思われる方がお孫さんらしきお子さん達に手を振っていました。3世帯のご旅行も多いようでした。
プール以外のアクティビティとしては、一応ひなびたゲームセンターもありました。薄暗い空間にかなり古いゲームが置かれており、次男とホッケーゲームを楽しみました。一応、プールとホッケーゲームにより次男にとってもこの旅行の満足度が上がったようです。
プールとゲームを楽しんだ後は、夕食です。リーズナブルなお部屋の宿泊者にふさわしい夕食ということで、湯の川温泉の激安B級グルメとして知られる「グリル塩豚」へ行ってみることにしました。ホテルから徒歩5分くらいのところにあります。・・・・・しかし・・・・定休日でした・・・・。
仕方なく、その隣の、こちらも函館のB級グルメとしてガイドブックには必ず掲載されている焼き鳥弁当のあるハセガワストアに入ってみました。
名物の焼き鳥弁当やパン、アイス、函館のお土産などを購入して、ホテルに戻っていただくことにしました。
全体的にB級感漂う1日ですが、まあ、いつもこんな感じですね。アイスを買ったものの冷蔵庫に冷凍スペースがなく、夕食がまずアイスからになったのも一興・・・。
しかし!この旅行のメインイベントはこれからです。
函館といえば、夜景ですよね。今回の旅行、特に狙ったわけではなかったのですが、この日は函館港祭りの花火の日でした。
港の花火を日本三大夜景の一つである函館山からの夜景と共に見ることがでできたら素晴らしいだろうな〜と。次男の記憶にも残るでしょうし、素晴らしい夜景と花火の写真をブログに自慢気に載せちゃったりなんかしようかしらと!
で、ホテルから出発する函館夜景ツアーに申し込んでいました。函館夜景ロマンコース。ロマンですよね〜。
19:50分発、ホテル前から出発です。同じように考えた方も多いようで、湯の川プリンス渚亭からのお客さんだけで2台のバスになっていました。「山は少しガスっているので、もしかしたら夜景は見えにくいかもしれない」というお話もありましたが、花火+夜景への期待はわずかな不安を打ち消します。
行く途中のバスの車窓から港方面の花火がチラリと見え、車内も盛り上がってまいりました。
函館山の途中。2合目からの写真です。シャッターチャンスは逃しましたが、花火もチラリと見えました。
そして、さあ、頂上です!バスから降りていざ素晴らしい夜景を!
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・・・・何も見えません・・・・。夜景どころか、10M先も見えません・・・もやの中、花火の音だけが響く山頂・・・・。
ロープウェイ。
次男「雲の中にいるみたいだね〜。雲の中からは何にも見えないんだね〜」
私「ね〜。夜景は心の目で見るしかないね〜」
まあ、我が家の場合、外出や旅行に際しての天候運は基本的に悪いのですが、今まですべては雨男パパのせいだと思っていました。でも・・・もしかして・・・私だった・・・?いやいや気のせいです・・。
一応、「展望台」があるので、皆さん雲の中をぞろぞろと展望台に向かいます。でもちょっと立ち止まって考えてみてください。この状況で一体、何を展望するというのかしら・・・?。私の未来?。足元も見えにくくて危険なアスレチック気分です。もちろん何も見えないどころか、駐車場まで戻れるのかさえ不安になる視界の悪さ。
それでも恋人達にとっては、雲の中の二人的な楽しさがあるようで、盛り上がっていました。夜景はなくてもロマンはあったようです。恋っていいものですね。
軽い遭難体験を楽しんだところで手探りでバスに戻ります。
バスの中の空気も沈む帰り道・・・。予定の展望時間は8時30分から9時。花火大会も9時にフィナーレなので、夜景が見えていたら最高のタイミングだったのですが、あいにく、花火も見えなければ、夜景も見えませんでした。
さらに、花火大会帰りの大渋滞ですよ。過疎化の進む函館で、よりによって大渋滞。
20分くらいで帰れるところを1時間30分くらいかけてゆっくりと帰り、函館の道を堪能しました。バスが超低速走行なのでバスに乗りながらポケモン捕獲し放題です。
次男「百ドルの夜景は見えなかったけど、ポケモンは捕まえられたね」
百ドル・・・ディスカウント!
私「百万ドルでしょ・・・。百ドル分くらいなら一応観れたかな・・・」
函館旅行のメインイベントこれにて終了・・・。
ホテルに無事到着し、ゆっくり大浴場へ・・・。こちらの露天風呂からは海が見え、漁火も見えて爽快でした。
男性と女性の浴場の階が異なるので、待ち合わせが多少不便でしたが、次男も露天風呂を楽しんだようでした。男性の場合は、1階なのでより海辺感が味わえるようです。
「百ドルの夜景」・・・(笑)。
何も見えないなんて、まさかそんなことになっていたとは。
すごいねー、ある意味何か持ってるね。
湯の川温泉は全体的に昭和な感じだよね。
そしてあのホテルにそんなダブルベッドの部屋があったのね!
てっきり和室だけだと思ってました。
でも子どもが楽しめるところっていう気持ち、すごくわかるわあ。
次男くんが楽しめたからそれで良し、じゃないでしょうか。
「百ドルの夜景」堪能したわ〜(苦笑)・・・。
わざわざツアーに参加して花火も夜景も観ることができず函館では滅多にない渋滞にはまるっていうね・・・。
同じツアーの他のお客さんも「ホテルにいればよかった」とつぶやいていたわ・・・。
湯の川温泉、ビーチもあるしもう少し何とかすればいいのにって思うのだけど、あの昭和な感じがいいのかな?
やっぱり長崎ハウステンボスにしておけばよかったかしら?とも思ったけれど、とりあえずプールがあって救われたわ〜。
うちの子は観光や買い物よりも断然プールや漫画やゲームなのよね。”旅育”みたいな理想とは違って、旅行から学んでいることって何かあるの?っていう・・・・・・・・・・。
高学年になれば少しは違うのかな・・・。
でもいずれにしろ「楽しく一緒にショッピング♪」という未来はないから、やっぱり産むべきは娘よね〜〜。