さてさて、相変わらず、反抗期次男との出口の見えない抗争が継続しているものの、夏の一泊弾丸逃避行(台湾)のキャンセル待ちチケットも無事入手し、日々台湾に思いを馳せることで現実逃避をしております。

以前、長男から「一泊なら(一緒に行ってやっても)いい」という気まぐれな発言があり、一瞬、夢が広がったものの、結局、部活を休みたくないということで、おひとりさま旅行です。

それはさておき、先日、神田方面に用事があったため、2019/3/1にオープンしたという、RAKUSPA1010神田(ラクスパ銭湯)を利用してまいりました。

最近、潤いのない日々の生活をお湯で満たすがごとく、ナチュラルに銭湯を利用しております。先日も学校の保護者会の帰りに「ああ、じゃあ私、銭湯寄ってから帰るから〜」と「100均に寄っていく」と同じテンションで言い放ってママ友と別れたため、帰宅後「もしかして家のお風呂故障してるの?」とのお気遣いをいただきました。

RAKUSPAの感想を先に申しますと、”RAKUSPAのターゲットとなるジェネレーションから(私が)外れていた”というものなのですが、自分への戒めとして記録しておきたいと思います。


RAKUSPA1010は新御茶ノ水駅や淡路町駅からだいたい徒歩5分程度、ワテラスタワーレジデンスという高級タワマンの真横にあります。
もともとは、”神田アクアハウス江戸遊”というスーパー銭湯だったのですが、経営が代わり、RAKUSPAとしてリニューアルオープンしたそうです。
江戸遊のときも利用したことがあるのですが、まあごく普通のスーパー銭湯でした。


今回、おしゃれにリニューアルオープンしたということで、メディアなどでもよく見かけており、概ね評判も良いようなので、行ってみたいと思っておりました。

公式動画(https://youtu.be/HX0KHFX37oU)もこちらにありますが、江戸遊のときと比べるとおしゃれにまとまっています。

しかし、今思えば、この動画を見た時点で、「ああ、これは、若い方向けね」と感じ取らなければいけなかったんですよね。

そのへんの感度の低下は、おひとりさま旅行の満足度を低下させる要因になると思いますので、注意したいと思う所存です。


訪れたのは日曜の午後なのですが、ひっきりになしにお客さんが訪れていました。人気のようです。
私が訪れた際の客層は”8割方が若い男性”でした。秋葉原からもすぐですし、まあそうなりますよね。子連れの方は1組だけお見かけしました。

料金体系は、RAKUSPAコース(10時間)1460円、銭湯コース(3時間)460円、サウナコース(3時間)890円です。

それぞれのコースによって、使える施設が異なり、RAKUSPAコースでは4階のくつろぎコーナー、地下1階の女性専用フロア、が使用できますが、銭湯コースでは浴場と2階のレストランしか利用できません。サウナコースは銭湯コースに加えてサウナが使えるだけです。

私は2時間程度しか利用する時間はなかったのですが、せっかくなので、RAKUSPAコースを利用してみました。


フロントで、館内着と手洗いタオル・バスタオルの三点セットをいただき、館内に向かいます。

銭湯コースの場合は、このセットはありませんので、タオルを持参するか、有料で借りる必要があります。

銭湯コースは、お値段も内容も普通に銭湯です。アメニティは、シャンプー、リンス、ボディソープなどの、必要最低限のものしかなく、化粧水、ブラシやゴムなどもすべて有料ですので、女性は手ぶらでくるというのは少し厳しいかもしれません。


脱衣所は、新しくてきれいですが、狭いです。銭湯です。テルマー湯やラクーアのようないたれりつくせり系の温浴施設を期待してはいけません。浴場施設に関しては、銭湯価格で期待できる以上のものはありません。

お風呂の種類は炭酸風呂とテーマ風呂と水風呂で、洗い場は8つ程度でした。サウナコース、RAKUSPAコースの人は水色のタオルをお借りできるのですが、水色のタオルを持っている人だけがサウナに入場できるということになっているようです。

日曜午後の女湯は、それなりに混んでおり、狭い洗い場はいっぱいでした。

客層は60代以上のご近所の方と思われる銭湯常連の方メインで、他に、「彼氏と一緒にうっかり来ちゃった」のかなと思われる20代の女性&「友達とうっかり来ちゃった」と思われる20代の女性に二分されており、中間の「疲れた中年女」層はすっぽり抜けていました。もしかして私が訪れた時だけなのかもしれませんが、とにかくいませんでした。

お湯を楽しみながら、ゆっくりするという雰囲気でもなかったのですが、常連さんたちの会話に耳を傾けつつ、サウナへと移動。

サウナが、高温なのが良かったです。

最近、運動不足につき、駅の階段を登りおりするだけで息切れするようになったので、流石にまずいと思ってジムに通いはじめました。そのジムについているサウナが「・・・温室?」というくらいにパンチのない温度で、汗が出てくるまでに20分くらいかかるのですが、ここは、5分もたつと汗ダラダラで、その点はよかったです。


サウナですっきりしてから、早速、RAKUSPAコースしか行けないという、売りでもある4階のリラックススペースに向かいました。

ものすごくぶれている写真なのですが、たしかに、動画でみたようなリラックススペースがあり、多くの方がリラックスしていらっしゃいましたが、客層のメインは”若い男性”です。

ソファのコーナーには女性もいらっしゃいましたが、床でだらだらくつろぐコーナーやハンモックなどは、若い男性によって占められており、中年女性の入り込む余地はないように感じられました。

机や電源のあるコワーキングスペースもあって、皆さん利用されていました。

自分が若い男性であれば、コワーキングスペースとして10時間利用できて+αで銭湯も利用できると考えると、コストパフォーマンスはとてもいいと感じられたと思います。新しいだけあって、漫画も新作などが揃っていました、

しかしながら、客層とジェネレーション的にギャップがあると、居心地は微妙ではないかと思われます。

少なくとも私は微妙でしたが、サウナコースとの差額をこのスペースに支払っていることを思い、地下一階の女性専用フロアに期待して行ってみました。


この女性専用フロアが・・・これまた非常に・・・微妙な空間でした。

こういうベッドが5台置かれた部屋が2つあるのですが、まず、このベッドが、微妙に横になれないサイズで、5台だけ置かれている部屋というのが、リラックススペースというよりもむしろ”収容”感があり、同室の方の動きが気にしたくなくても気になってしまう距離なので、閉所が苦手な方には厳しいです。

そのこともあってか、浴室もリラックススペースも混雑していたのですが、ここのフロアは空いていて、私が訪れたときは誰もいませんでした。

ただ、まっすぐ横になれないため、このスペースで一晩を過ごすのは厳しいのではないかと思います。


気を取り直して2階のレストランスペースへ。こちらは銭湯コースでも利用できるスペースで、非常に賑わっていました。

銭湯コースであれば、銭湯価格でこちらのスペースで食事をしながらゆっくりできると考えると、お得感はあります。
でもお風呂目的で来るほどではないですね〜。


全体を通して、「若い方がコワーキングスペース+α(銭湯)として利用する」か、「銭湯として利用する」のであれば、満足度が高いのではないかと思いますが、中年以上の女性が癒やしを求めて利用する場所ではありませんでした。

また、子供が楽しめる要素がないので、小さなお子様連れには不向きです。

帰宅後、長男に「今日行った所は、若者の場所だった」と伝えた所、「あんまり外で恥ずかしいことしないでね」と言われました。
どちらかというと恥ずかしいことオンパレードだった長男にそんなことを言われる日がくるとは・・・。息子の成長を感じますね。

大人にとっての居心地の良い場所は”それなりのコスト”が必要になるわけですが、”コスト”(←低め)と”居心地”の私にとってのバランスの最適化を今後も追求してまいりたい所存です。