年末、忘年会シーズンですよね。
楽しい忘年会、緊張する忘年会、いろいろあると思いますが、わたくし、昨年、一刻も早く終わってほしいと念じるような「場違いな忘年会」に参加してしまいました。

途中、すこし偉そうな方から、「最近はどんなご研究をされているんですか?」とお声がけいただいたんですけど、「は?」って感じですよ。
ここで、「少しでも安く旅行に行ける方法の研究」などと返答してよいのか、いやむしろ「STAP細胞です」と答えて煙に巻いたほうがいいのか・・・それともこれは遠回しのいやがらせ?など考えて硬直。
まあ、明らかに同じ姓の別部署の方と人間違いをしている(※私、去年末は労働してました)のだろうと推測できたので、あ、「〇〇の〇さんとお間違えじゃ・・・」と言って、その場を濁したんですけど、その時から、「何か研究してる」ってかっこいいよねと思っていました。


でも今年は私、研究していることがあるんです!
まあ、今年はその忘年会というかクリスマスパーティーに出席することはないんですけどね・・。

今年の私の研究テーマ・・それは・・・
「日本周辺海域における沈没船の財宝および日本国内の埋蔵金に関する歴史的考察」です。
海外ドラマ視聴の合間に、研究活動にいそしんでいます。


そんな研究者として興奮したのが最近のこちらのニュース。

Colombia says it found Spanish galleon; U.S. firm claims half of treasure(CNN)

カリブ海で約300年前に英艦隊によって沈められた、スペイン海軍のガレオン船、サンホセ号が発見されたというニュースです。金銀財宝は$17 billion 。約2兆円!

サンホセ号の場所を特定したアメリカのサルベージ会社やスペイン当局も財宝の権利を主張しているのですが、コロンビア政府は「全部俺のものだ」と言っている模様。

いや~夢ですね~。


でももし、親族が”仕事辞めてトレジャーハンティングしたい”とか言い出したら、全力で止めますよ。

まあ、故、日本船舶振興会会長人類皆兄弟笹川良一氏くらいでしたら、ほほえみながら見守れますけれど・・・。

笹川良一氏って、かつて、対馬沖に沈んでいたロシア帝国バルチック艦隊巡洋艦「ナヒーモフ号」を引き上げたんですよね。
ナヒーモフ号はかねてから、プラチナなど金塊時価1兆円を積んでいるといわれてたんです。
発見後笹川氏は「ナヒーモフ号の財宝と北方領土の交換」という、一般人にはできない次元の違う提案をしたりされていたようです。
結局、引き上げたものにそんな価値はなく、引き上げた会社も倒産するなどして、話は消えていったらしいのですが、もし1兆円の価値があったら実際できたんでは?と思えるところが怖いです。今頃択捉島あたりに、笹川良一氏の銅像が立ったり、日本財団の旗が立ってるのが目に浮かびます。

一般人にとっては、引き上げるために使う費用がすでにお宝ですからね。
トレジャーハンティングは使いきれないほどの資金がある人の贅沢な趣味ですよね~。


わたくしの研究成果は、主に息子達のおやつ&夕食タイムに熱く発表されているのですが、この研究を通して、子供達に伝えたいことは、「夢を持つことは大事」・・・とかではなくて、
「水中遺物を引き上げるプロジェクトに投資しませんか?。2兆円近くの財宝発見ほぼ確実。引き上げに成功したら、出資金額に応じて分配」などという投資の誘いに対して、うさんくさいと判断できる能力です
「えび養殖」詐欺とか、牛肉詐欺とかで被害額数千億円とかよく記事になりますけど、どう考えても詐欺なのに数千億円分も騙される人がいるという、そこが人間の不思議さですよね。

ちなみに私がサンタクロースにお願いしているのはこちら。金属探知機。

金銀財宝を欲しがるわけではなく、「金銀財宝を自ら掘り出すことを選ぶ」なんて、本当に素晴らしい嫁ですよ。

徳川埋蔵金発掘プロジェクトでもはじめて、出資を募ろうかしらね。