昨年末の浅草・東京スカイツリーに続き、年始もまたもや墨田区へ行ってまいりました。
今回は墨田区両国の江戸東京博物館です。トリップアドバイザーでも高評価なお江戸の観光名所です(⇒トリップアドバイザー江戸東京博物館)。

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6年前くらいに家族で一度訪れたことがあるのですが、子供達もまだ幼く、展示についているスイッチを押すこと以外に彼らが興味を示したことはなかったため、彼らが日本の歴史に興味を示すようになったあたりで機会があればと思っていました。
私自身は昨年夏に来客と訪れたのですが、浅草・スカイツリー観光とセットだったため速足での鑑賞でした。
今回はまたまた次男と、江戸の文化に関する教養を深めるべく、訪れてみました。


江戸東京博物館、昭和56年あたりから建設懇談会がスタートして、平成4年に竣工。建築費約590億円今年で開館24年目ですね。2015/3月に常設展がリニューアルしています。
現在は、東京都歴史文化財団が管理しています。同文化財団は他に都美術館や現代美術館等も管理していますが、平成26年度の収支を拝見しますと、経常収益約118億円のうち、事業収益は27億、東京都と国からの補助金・助成金・受託金27億、それに都からの運営受託収益60億、他に寄付金3億ということで、ざっくり87億円程度、7割超が税金という仕様になっております。それが開館24年目ということでございます。
文化・・・大事ですよね・・・。東京都、「こどもの城」も「東京都児童会館」も閉館してしまいましたが、未来を担う子供のための施設よりも、とりあえず江戸を懐かしんだりオリンピックを開いたりするのって大事ですよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


常設展は大人600円、小学生は無料です。
訪れるたびに、建物の形状の税金感に心が揺さぶられます。この形にする必要あったんでしょうかね?って思うのですが、私などにはわからない芸術的な何かがそうさせたのかなと思います。

江戸東京博物館、和食処もございますが、イタリア料理のレストランもございます。
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ということでチケット売り場は1階ですが、博物館の入り口は6階になります。原寸大日本橋が見事ですね。
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左側、ぶれてなんだかわからないと思うのですが、ボランティアの方による各国語(日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語)によるガイドツアー(無料)がございます。事前予約もできますし、当日受付もしています。前回外国人の方と訪れた時は、事前に予約をしていました。見どころなどを教えていただけるので非常にありがたく、特に外国からのお客さんには好評です(http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/information/guide/)。
今回は今一つ集中力に欠ける次男と一緒のため、ガイドツアーをお願いすることは考えませんでしたが、初回であれば&ある程度興味があれば、お願いするととても勉強になると思います。ところどころで他のグループのガイドをしていた方のお話を立ち聞きしていましたが、ポイントを説明していただけるというのはただ見るのとは大違いです。外国の方にはそれぞれの方のお国とのかかわりなども説明してくださいますので、非常におすすめです。

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また、小学生、中学生、高校生にはそれぞれクイズ形式のワークシート(http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/p-exhibition/)もあります。5Fのインフォメーションでもいただけますが、事前にネットからダウンロートもできます。
展示はいくつか体験できるものもあるのですが、「見るだけ」のものも多いので、特に小学生低学年ですと、ワークシートなどで見どころをおさえられるのはいいですね。

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ミニチュア模型の作りこみがすごいです。東武ワールドスクエアが好きな方には特におすすめですね。
江戸の様子を見て知ることができます。
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たまに、食い入るようにじっくり観察されている外国からの方がいらっしゃって、Youが何にそんなに興味をもたれたのか、教えていただきたかったですね。
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「江戸町人の人生」が興味深いです。
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37歳から56歳で死ぬまでのイベント、”旅に出かける”。やっぱりね、旅ですよ。旅に出かけたいですよ。

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江戸時代も楽しいのですが、近代の東京の展示も大人は楽しめそうです。

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立派なお江戸日本橋からスタートしました博物館の展示の順路の最後はコスプレです。
・・・竹の子族でもなくボディコンにもコギャルにもコスプレにもかすっていない、東京人生を歩んでまいりましたが、あえて、懐かしいなと思ったのは「プリントゴッコ」です。私も昔活用していたのですが、昨年末実家を訪れた際にまだありました・・・。私の小学校時代の教科書やノートまでいまだに保管されている実家の荷物が怖いです。あれはやはり少しずつ片づけるように促す必要が・・・とややブルーな気持ちになりつつ過去を懐かしみました・・・。

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「昔の給食っておいしそう~!」という、次男。メロンに反応しているだけだと思うのですが、普段の食生活がうかがわれます・・・。

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体験できるコーナーもあります。基本は「乗ってみよう」「持ってみよう」「かついでみよう」です。それはそれで楽しいのですが、もう一工夫あるともっと楽しいと思うんですよね~。

折り紙や和算パズルなどの体験ができる「ふれあい体験教室」というのが開かれているのですが、日時が限定されています。予定を合わせられるのでしたら、体験教室が開かれている日がいいですよね。

館内のスペースはゆとりたっぷり有り余ってますので、体験教室が開かれていないときでも昔のおもちゃに親しんだりできるような子供コーナーがあればいいのになと思います。
幼児のことはそもそも想定していないのかもしれませんが、ちょっとしたコーナーがあるだけで子供は満足できるんですけどね~。

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こういうゲームとかも、展示するだけではなくて、ディズニーランドのペニーアーケードやお台場の台場一丁目商店街のように、遊ばせてくれればいいのにって思います。
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まあ、リーズナブルな入場料、しかも小学生は無料なので、文句は言えません。
こちらの博物館を楽しむには、先ほどの体験教室もそうなのですが、ぜひ催し物の開催日をチェックされてください。
催し物や体験教室に参加されると満足度が一段とアップするのではないでしょうか。

今回訪れた際は「正月寄席」として紙切りと落語が披露されており、とても楽しめました。
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館内は飲食禁止なのですが、寄席を観覧しているお客さんは大勢いらっしゃったので、ここでお団子やお茶などが販売されているともっといいと思うんですけれども・・・・。
あ!わかりました!私が求めているのは日光江戸村ですね。きっと。
でも東京江戸博物館に日光江戸村的要素を加味すれば格段に楽しくなると思うんですよね。
忍者!サムライ!芸者!みたいな感じは、文化財団の方はお気に召さなそうですが、コスプレが東京の文化ならもうなんでもありかなって・・。


博物館のお土産ショップも充実しています。5Fの博物館内のミュージアムショップはなぜかCASHオンリーなのですが、1Fはクレジットカードも使えます。
手ぬぐいや和紙が充実しています。
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私はばら売りされている江戸文様の和紙の千代紙に釘づけでした。どれもこれも欲しかったです。
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浅草やスカイツリーを訪れる際には、江戸東京博物館もいかがでしょうか。小学生高学年以上で、催し物のある日が特におすすめです。